月食

今週のニュース

 11月8日、夜、月食がありました。
 約一時間半の天体ショーに駅前でも仕事帰りの人が夜空を見上げる様子を見かけました。
 今回は皆既月食中に月が天王星を隠す『天王星食』も発生しましたが、これは442年ぶりとのことです。

今週のハナシ

月食

 都会の生活に飽いた富豪が冒険に出ることにした。
 セスナの単独飛行でアマゾンを横断するのだ。
 しかしセスナはジャングルに不時着し、富豪は人食い人種に捕まってしまった。
「三日後にお前を食う」
 酋長はそう言って富豪を牢に閉じ込めた。富豪は逃げ出す手立てを考えたが絶望的だった。しかしあることを思いだした。
「三日後だと、俺はなんてツイてるんだ。皆既月食が起こる日じゃないか」
 料理されるために引き出された富豪は酋長に向かって言った。
「私を食べようなんてとんでもないことだ。天の怒りを買うぞ。私には月を消してしまえるほどの力があるんだ」
 富豪は昔見た冒険映画の主人公のセリフを思いだしていた。この後、月食が起こるとこの未開人は自分を神だと思うだろう。
「月を消すだと、いつ、どうやって?」
「ええと、あと一時間か、二時間、左の方から欠け始めて・・・」
「月食が起こるのは三十分後だ。一時間ほどで月が消える」
 びっくりしている富豪に向かって酋長が言った。
「星々の動きは生活に密着していて、われわれ部族の重大関心事だ。月食が起こることぐらい知っていて当然だ。それなのになぜ都会の人間は自分達の方が賢くて物知りだと思うのか理解に苦しむ。さあ、この男を連れて行け」

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